キルギス映画祭に行ってきました。
というのも、『北海道のマナス』という映画のタイトルに惹かれたからです。
アイヌ文化とキルギス文化の共通点が数多く紹介されていました。
私は、北海道でアイヌ文化に触れたときに、とても懐かしい気持ちになりました。
それは、模様や楽器など、キルギス文化と通じるものが数多くあったからでした。
北海道で作ったアイヌの手仕事。マタンプシは女性が頭につけるもの。キルギス模様もデザインに取り込みました。サラニップは木の皮を一枚一枚ねじって紐にして編んでいきます。どちらもとても時間がかかりました。
左が、アイヌの楽器ムックリ。キルギスのジュガッチオーズコムズという楽器にとても似ています。右がキルギスのテミルオーズコムズという楽器。これも口にあてて演奏します。
この映画を撮影する為に阿寒を訪れたキルギス人達も、口を揃えて「異国にいる気がしない」と言っていました。
もう一本見た映画が、『希望の600日』。
キルギス人から、「戦後日本人捕虜がキルギスで働いていたんだけど、全員無事に日本に帰れたんだよ。」という話はよく聞いていました。
キルギス人は本当におもてなしの精神が強く、
私も滞在中にその精神にはとても感動をしていたのですが、
日本人捕虜に対してもその精神は貫かれ、
戦後の大変なときに食べ物を分け合い、
餓死することなく全員無事に帰国できたようです。
この日は『希望の600日』の映画監督も挨拶に来られていました。
キルギスと日本の繋がりをより強く感じた1日でした。